Book Review

Book Review「魔法の世紀」

2017/08/19

これまた買ってから全く手を付けず積んでいた本の落合陽一さんの「魔法の世紀」を読みました。

前にデザイナーとして働いているところを拝見したことがあったので、デザイナーのイメージが強かったのですがエンジニアリングの方にもかなり詳しく、内容はエンジニア(というか理系研究者)っぽい内容でびっくりしました。

冒頭は昔の壁画や彫刻の話から現代のコンテンポラリーアートへの移り変わりについて、さらにはIT技術を駆使した現代の芸術についてなどを紹介していたのですが、最後の方はエーテルの話など非常に物理学に近い概念が頻出したりと
理系学問の背景がないと話についていけなそうな感じもしました。

ただ、内容的にそのような話だけではなく、今ではPCに当然のようについているマウスを作ったダグラス・エンゲルバートがどのような狙いでマウスを発明したのか、特許という精度が出てきたことでエンジニアリングの価値が上がってきたことなど理系の私にとって納得感のある考えが多かったです。

巻末には落合さんの作品集のようになっていましたが、各々の作品の狙いや背景が書いてあって良かったです。
人間をブレッドボードに組み込むことを狙いにした作品や有名なpixie dustやコロイドディスプレイも載っていたりして単純にIT芸術家の作品集のようで楽しかったです。

本を読んだ後改めてpixie dustの動画を見てみたのですがすごいですね。
動画: https://www.youtube.com/watch?v=NLgD3EtxwdY

これまでのようにプロジェクターを使って投影するだけではなくものを実際に空気中に浮かせることが出来るようになる日も近そうです。
それができたらDisney Researchとかが頑張ってプロジェクションマッピングのレベルもさらに上がっていきそうですね。

こんな感じで「魔法の世紀」として21世紀への期待が高まるような一冊でした。

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