
大企業で安定を求めるかベンチャーで一発狙うか
転職して早2ヶ月。最近こんなことがあってちょっと考えてみた。
あるイベントで偶然再会した先輩に誘われて研究室に顔を出したところ、先生にふと
「最近の仕事はどう?給料は上がった?安定してる?」
という言葉を頂戴した。
そのときは咄嗟に
「給料は上がりましたね。ベンチャーなので大企業よりは安定していないですね。」
という事実を答えたことを覚えているのだが、何故かその言葉と自分の返答が何日か頭に残っていたので頭の整理のつもりで今回このブログ記事を書くことにした。
ちなみに当日は、このやりとりが頭に残ってしまって一人バッティングセンターからの一人映画(名探偵コナン)のコンボを決めるほど。
給料が上がればよかったのか
まず考えたのは給料のこと。
新卒入社だったということで前職の給与は自分の思っていた水準や、大学・大学院時代の同期よりは明らかに低いものではあった。
確かにそこに不満を抱えていたのは事実だし、転職する大きな理由となったのは否めない。
ただ、
転職後と同じ給与を提示されて引き止められたとしても転職を考え直したかといえばそうではない
と考えると自分の求めるものは給与だけではなかったのだと考えられる。
安定を求めているのか
上記のやり取りが引っかかるということは潜在意識的に自分が「大企業」に勤めることで得られる「安定」を求めているのかもしれない。
そう思って少し考えてみたが、「安定」とは
- 会社が倒産する可能性が低い
- 給料が安定もらえる
の2点を満たすような環境なんだろうなと。
当然この2点が満たされるような環境に自分がいられるということは非常に望ましい話ではある。
ただ、これは誰もが望む環境であることだし今の環境がこれら2つの条件から著しく逸脱しているわけでもない。
そして自分のスキルに多少の自信があるので、たとえ会社が倒産したとしても職を失い途方に暮れることも考えにくいと思っている(思い上がりかもしれないが)。
となると、「大企業」に勤めるということで得られる「安定」というのも自分の中でさほど重要じゃない。
(本当に「安定」を求めていたなら公務員にでもなるよねとあとから思った)
何がしたいのか
ということは、自分は何がしたいのか。
ワクワクしたい
少し子供っぽいかもしれないが、これに尽きる。
やっぱり人生は自分にとって面白いことをし続けたいし、つまらない日々を送り続けて歳を重ねるよりも断然ワクワクしていたほうが楽しい。
てか、一日が24時間、睡眠時間や食事の時間を考えると一日のうち10時間位しか自由に使える時間なんて確保できない。
そのうちの8時間以上を取られる仕事が楽しくなくてどうするの?
これだな。この言葉に行き着いた瞬間に引っかかりが取れた気がする。
よく、
「私は仕事は何でもいい。プライベートが充実していればそれだけで十分」
って言う人がいる。仕事は完全にお金のためにやっていて楽しいのは週末の趣味の時間というスタイル。
人それぞれなので別に否定するつもりはないが私の場合このスタイルは無理だな。
計算してみると、
1日24時間、その中で
- 自由に使える時間は1日10時間
- 平日
- 8時間は仕事
- 2時間は趣味 or プライベート
- 休日
- 10時間を趣味 or プライベート
- 平日
となると、一週間で
仕事の時間が40時間、趣味 or プライベートが30時間と仕事の時間が多い。
休みの日は「休みだしゆっくりしよう」と睡眠時間が多くなったり外食に行ったり、映画を観に行くなど自由に使える時間は更に少なくなるはず。
ということは、仕事の時間は自分のやりたい趣味 or プライベートの時間の2倍以上を占めていることになる。
つまり趣味として自分のやりたいことができる時間なんて人生の3分の一くらいしかない
当然、世の中には自分のやりたいことを仕事にできない人も多くいるだろうから軽い気持ちで言うことはできない。
しかし、私は自分がやりたい仕事を選べる立場にいるのに「仕事はお金を稼ぐためにやらなくてはいけない」と割り切っている人にこの数字を見てどう思うか聞いてみたい。
どうなりたいのか
結構長くなってしまったのでここは短くしようと思うのだが、自分はどうなれれば幸せなのか。
私が個人的にエンジニアとして有名になっていたいとは思うのだが、最終的には「大企業で偉くなっていたい」と思うのだが、20代の今大企業に固執するつもりはないと思っている。
ということは、ベンチャー企業からスタートして10年後、20年後に自分の企業がいわゆる「大企業」になることでそれが達成されるのではないだろうか。
はじめから大企業に就職して長い年月をかけて「偉く」なっていくのもいいが、まだベンチャーの小さい企業から「大企業」になっていった方が人生としてワクワクするかな。
最後に「大企業」に勤めている人で自分の会社を自慢している同年代の人に会うと結構思うのがこれ。
「すでに完成されたサービスを持っている会社に入っただけでなんでそんなに偉そうにしてんの?あなたはいいとこ微調整しているだけじゃない?」
みんながみんな新規事業を立ち上げらられるわけじゃないし、保守する人も必要だけど自分は自分が作ったと堂々と言えるようなものを作りたいと思う。(やっぱ考えが完全にエンジニアなのですね)
まとめ
ということで、冒頭にもあるようにこの記事を書く前は結構もやもやしていたが、このまとめの段落を書いている今は頭もスッキリしている状態である。
ここまで書いたことは「現在の自分の環境がいいはずに決まっている」というストックホルム症候群的なものが多いかもしれないが、大企業からベンチャーに転職した人は結構思うことなのじゃないかなと思い書いてみた。
ベンチャーで日々ワクワクできているのはいいけど会社が本当に潰れてしまったら元も子もないので、会社を自分の貢献した「大企業」にするために日々頑張っていきたい。